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レッスン中に初学者が“比”を使って比較表現を言おうとすると、主語と比較対象が入れ替わり、どちらがどちらなのか混乱してしまうケースによく出くわす。 毎年コーラスのコンテストに参加しているご婦人が、今年の出来がわるく、去年のほうがよかったを、間違って“*今年比去年好……Jīnnián bǐ qùnián hǎo……”(今年は去年よりよかった)と言いかけて、言い直そうとしたが、結局うまく言えなかった。実践会話のなかで一度パニックに陥ると、初学者はなかななか抜け出せない。 ご婦人は仕方なく日本で、「今年より去年のほうがよかった」と付け加えた。 私は、この日本語にポイントが隠されていると感じた。母語である日本語なら、主語と比較対象を入れ替えてしまうおそれはない。だから無意識に、比較対象の「今年」を前置し、主語の「去年のほうが」を後置したのだろう。これは一種の油断なのだ。中国語にするとき、日本語の語順に影響されて“今年”を主語の位置に持ってきてしまった。 “比”比較を言うときは、日本語を考えるときから、中国語にする準備をしておこう。 つまり、主語を一番前に置いて、「去年のほうが今年よりよかった」、あるいは助詞を「は」に統一して、「去年は今年よりよかった」としておけば、“去年比今年好。”のように中国語にするとき語順を間違える可能性が減るのではないだろうか。 また、比較表現で必ずしも“比”を用いる必要はない。これに関しては、以前『キリンさんが好きです、でもゾウさんの方がもっと好きです』で書いたので、ご参照下さい。
by sc-kobe
| 2008-09-19 11:48
| 中国語パフォーマンス論
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