リンク集
お気に入りブログ
カテゴリ
全体 発音のコツ 動画で中国語 画像で学習 派生義マスター 中国語パフォーマンス論 中国語講師になるために 学習アドバイス 日本語に引きずられる~ 構文で表現力アップ SCセンセのこと テキスト批判 あの頃のQチャン SC音読 未分類 以前の記事
検索
その他のジャンル
|
中国人はことばを交流の道具と考える。道具を使っての交流が目的なのだから、意図が相手に伝わり相手の意図が分かればそれでいい。上手い下手は二の次である。そういう意味では非常に欧米的であると言える。 そういう中国人を相手にするとき、自分の中国語が下手だからと寡黙になってはいけない。とにかくことばを発することである。以前に書いたが中国人は面子を重んじるので、面子にだけは気を配らなければいけないが、それ以外は何を言ってもいい。好き嫌いや要望や批判など相手の面子にかかわらなければ何でも耳を傾けてくれる。その代わりあちらもフランクに自己主張をしてくる。話に耳を傾けてくれるが簡単には納得してくれない。しかし欧米や中国のようなことば発信型の社会は誰にでも開かれているので、どんな稚拙な話でも、ことばがどんなに下手でもちゃんと聞いてはくれるのだ。これは私にとってかなり心地よいものだった。私の中国人の好きな一面だ。 発信型の社会ではまずことばありきであり、沈黙は「悪」である。 ある中国の友人がこんな話をしてくれた。 昔、北京で日本人留学生と交流を持ったとき、彼らはほとんど話しかけてくれなかった。それでその友人は“日本人太傲气àoqì!”「日本人は傲慢だ」と思ったそうだ。わざわざ留学までしていて中国人と交流する機会があるのに話もしなのは中国人をバカにしていると感じたそうだ。 日本人留学生がシャイだったのか、中国語に自信がなかったのか、ほんとうに中国人をバカにしていたのか、今となってはなぜ話さなかったのか知る由もないが、ことばを発しなかったことで「傲慢だ」と思われたことが問題なのである。 日本人は閉じられたエリア内では多弁でも、一歩外へ出るとなかなか自己主張ができない。 自己主張が強くて多弁な日本人は日本人社会では浮いた存在になりがちだが、中国人社会では案外人気者になるかもしれない。
by sc-kobe
| 2006-08-31 13:36
| 中国語パフォーマンス論
|
ファン申請 |
||