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あの頃のQチャンの口癖をもう一つ思い出した。 「僕でさえも知りません」や「僕でさえも怒りますよ」のように言っては、これまた社員に失笑を買っていた。 どんな場面でも、【连…也/都~lián…yě/dōu~】「…でさえも」の構文訳どおりにしゃべるので、日本語として不自然になったのだ。 私たちもアドバイスはしたが、Qチャンは人の言うことにあまり耳を貸さないので、最後まで直らなかった。 外国語の学習者は、テキストや辞書に書いてあるとおりの日本語だけをインプットしてはいけない。それらの日本語訳は中国語の語句を適切に解説するために、あえて多少の不自然さを残している場合がある。 辞書を引いたら、多くの例文を参照したり、また中文和訳をするときも、出来るだけ自然な日本語に、あるいは自分自身の口調にすることが大切である。 そうしてはじめて、逆に日本語から中国語に訳すとき役に立つのだ。 连我都不知道。Lián wǒ dōu bù zhīdào. この文を「僕でさえも知りません」ではなく、「僕でも知りません」と訳しておくと、「僕でも知りません」から“连我都不知道”は出てくるが、「僕でさえも知りません」とだけ訳していては、“连我都不知道”につながりにくいのではないだろうか。ふつうの日本人は「僕でさえも知りません」とは表現しないのだから。 ついでに書いておくが、“听说tīngshuō”を判で押したように「聞くところによると…」と訳すなどもいただけない。 ![]() ▲
by sc-kobe
| 2007-09-08 14:35
| あの頃のQチャン
最近、新たにパソコンを買おうとと考えている。 スペックについて某社に電話で問い合わせたところ、若そうな女性が対応してくれた。 私の質問にすらすらと答えてくれていたが、ワードとエクセルは標準装備かと尋ねると、「実を言いますと、それは標準装備ではございません……」という答えが返ってきた。 この「実を言いますと」に少し違和感を覚えつつ、話は進んでいき、最後に担当者が名前を「チョウ・○○」と告げたので、私は合点がいった。 日本生まれの華僑なのか、元留学生で日本で就職したのか、詳しくは聞かなかったが、容易に中国人とは聞き分けられない完璧な日本語だった。「実を言いますと」を除けば……。 この件で、元同僚のあのQチャンを思い出した。Qチャンもこれをよく言っていた。 後に続くのがそれほど大した内容でもないのに、「実を言いますと」、「実を申しますと」と言っては、その不自然さを社員に笑われていた。 「実を言いますと」は、中国語では“说实话shuō shíhuà”や“说实在的shuō shízài de”などというのだろう。これらは、「本当のことを言うと」、「実際には」という意味で、後に少し重要な内容が続く場合もあるが、「あのですね」や「それはですね」などのように、軽く前置き的に使われる場合も多いように思う。 何でもないところに、勉強のタネがころがっているのものだ。 ![]() ▲
by sc-kobe
| 2007-09-06 12:25
| あの頃のQチャン
先日テレビで、ここ数年、中国人のマグロの消費量が急増しているというレポートがあった。上海のマグロ料理専門店で、刺身、寿司、しゃぶしゃぶなどに舌鼓を打つ人々が映しだされていた。 実はQチャンはマグロが大好物であった。しかも赤身専門、こだわりの一点物主義なのである。すし屋に行くと、注文するのは最初から最後までマグロ赤身のにぎりのみ、他は何も食べない。妥協は許されない、徹底しているのある。 ついでに言うと、定食などを食べるときも一点物主義は貫かれていた。 三角食べなどもってのほか。一品のおかずを食べきるまで、他には手をつけない。漬物も一気に食べきってから、次のおかずに箸をつける。 食後によく行った喫茶店でも、飲むのは決まってコーンスープ。Qチャンはコーヒーが嫌いだった。いつもコーンスープに胡椒をたっぷり振りかけていたっけ……。 話をマグロに戻すが、中国で生魚がよく食べられだしたのは、輸送の発達、冷凍技術の向上、日本人の中国進出なども大きな要因だろうが、留学・就学や出張で来日した中国人が、Qチャンのように生魚のおいしさを覚えて帰国し、評判を高めたのも要因の一つに挙げられるのではないかと思うのである。 ▲
by sc-kobe
| 2007-01-17 20:40
| あの頃のQチャン
Qチャンシリーズは一部の生徒に好評で、また書いてほしいとリクエストがあるのだが、もうむかしのことだし、そんなにエピソードがあろうはずもなく、そうそう書けないと思っていたら、今日電車に乗っていて、突然Qチャンが襲来した。 あの頃、Qチャンは「ない」を連発していた。何か聞くと「ない」とだけ答える。 ご飯食べた?――ない。 郵便局に行った?――ない。 昨日、映画見た?――ない。(Qチャンは映画好きだった) Qチャンの頭の中ではこんな中国語だったに違いない。 吃饭了吗?Chīfàn le ma?――没有。Méiyǒu. 去邮局了吗?Qù yóujú le ma?――没有。 昨天看电影了吗?Zuótiān kàn diànyǐng le ma?――没有。 上文は、ちゃんと答えれば、それぞれ“没(有)吃”、“没(有)去”、“没(有)看”だが、動詞を省略して“没有”と答えるだけでもよい。 Qチャンはこの“没有”を“我没有钱。Wǒ méiyǒu qián.”「私はお金を持ってない」、「お金がない」の“没有”と混同していたのである。 辞書では、先の“没有”は副詞、後の“我没有钱”の“没有”は動詞とされている。 今、私の頭の中ではQチャンの「ない」がぐるぐる回っている。 ▲
by sc-kobe
| 2007-01-17 00:19
| あの頃のQチャン
久しぶりにあの頃のQチャンを思い出した。昔の記憶というのは何でもないときに突然よみがえる。 Qチャンと私、そして青島から日本に留学している中年女性がいた。彼女は何か不愉快な思いをしたらしく「日本人なんて、みんな嫌いよ」と愚痴をこぼす。 そのときQチャンは烈火のごとく怒った。 少しくらい嫌なことがあったからって、日本人が全部悪いんじゃない!そんな言い方をするのは―― 说明你的水平太低了!Shuōmíng nǐ de shuǐpíng tài dī le! あなたのレベルが低いということになるよ。 横で聞いていて、Qチャンかっこいいー!と心の中で手をたたいた。 ▲
by sc-kobe
| 2006-12-01 22:52
| あの頃のQチャン
確か土曜日だった。Qチャンが台湾から妹が来るので空港に迎えに行くと言ってオフィスを出て行った。 それから数ヶ月が経って、また台湾から妹が来ると言う。そしてまた数ヶ月後に妹が来ると言う。 いったい何人妹がいるのか、だいたいQチャンに妹なんていたっけ?と不思議に思った私は、辞書を引いてみた。あったあった。中国語の“妹妹”は「一族内における同世代で自分より年少の女子」とあった。 日本語だったら「いとこ」と呼ぶところを、中国語では時として単に“妹妹”、“姐姐”、“弟弟”、“哥哥”と呼ぶのだ。辞書を引いているようでちゃんと中身を見てないのだなと反省した。 ▲
by sc-kobe
| 2006-11-03 11:27
| あの頃のQチャン
オフィス内での仕事を一時間もすると息抜きがしたくなり、他に一人になれる場所がなかったので、仕方なく私はトイレに行き便座に5、6分坐って気分転換をしていた。 あまり頻繁にトイレに行くものだから、目ざといQチャンによく「またトイレに行ってたの?!」と大きな声で指摘された。 そんなある日、私がトイレから戻るとQチャンに突然「ナンバーワンなの?」と聞かれた。瞬間「えっ?どういう意味?」と思ったが、すぐになぞが解けた。 ナンバーワンとは“一号”という中国語からきていた。ご存知のかたも多いと思うがトイレのことを俗に“一号”と言うのである。冗談好きのQチャンは中国語をわざと英語に換えて言ったのだ。 ▲
by sc-kobe
| 2006-10-19 11:13
| あの頃のQチャン
我が愛すべきQチャンには欠点があった。分からないことを人に尋ねず独断でやってしまう時が多々あった。結果はもちろん失敗。 昨日書いたように普通なら釈明をするところだが、会社の上司や先輩社員がそろいもそろって口達者で、Qチャンに弁明の余地など残さず、けちょんけちょんにやっつけた。 完膚なきまでに打ちのめされたQチャンがよく言った決まり文句が「人間は完璧じゃないからネ」であった。失敗するのは自分だけじゃない、誰にでも失敗はつきものだと言いたいのだ。 このセリフはQチャン最後の悪あがきであるが、この期に及んでまだ責任転嫁を試みるとはQチャン恐るべしである。 実は「人間は完璧じゃないからネ」は、あまりにインパクトが強かったため一時社内でブームになり、誰かがミスをすると「人間は完璧じゃないからネ」と笑って誤魔化すのがはやった。 ▲
by sc-kobe
| 2006-10-11 18:55
| あの頃のQチャン
たいていは職場近くのそば屋だったが、Qチャンとよく一緒に昼ごはんを食べに行った。私のが先に来て食べ始めようとすると、Qチャンは必ず「ゆっくりネ」と言った。自分が取り残されないようにゆっくり食べろという意味ではない。これも中華式だった。 日本は先に席を立つとき、まだ食事中の人にたいして「ごゆっくり」と言う習慣はあるが、箸をつけるまえの人に「ごゆっくり」と言う習慣はない。 中国語で、別れ際によく聞かれる“请慢走。Qǐng màn zǒu.”が「ゆっくり歩いて下さい」ではなく「お気をつけ下さい」であることはよく知られている。英語の“Take care please.”である。 Qチャンの言った「ゆっくりネ」も“你慢慢吃。Nǐ mànmàn chī.”くらいの中国語が頭にあったのだろう。つまり熱いからやけどしないようにとか、慌ててのどに詰まらせないようにとかいう気持ちの“Take care”だったのである。 ちなみに中国でも先に退席するとき日本と同様“你慢慢吃。”と言って席を立つ習慣もあるようだ。 参考文献:《这就是汉语》王希杰著 北京语言学院出版社1992年(『これが漢語だ―王希傑言語文化随筆集』という書名で2003年に白帝社より訳本が出版されている) ▲
by sc-kobe
| 2006-10-05 13:14
| あの頃のQチャン
Qチャンは休日になるとときどき上司や同僚の家を訪問した。しかし前もって何の連絡もなく突然訪れるのだ。どうやらこれも中華式らしい。 何かの本に書いてあったが、相手に余計な世話をかけないためと、特に大陸では電話事情がよくなかったので事前に告げずに突然訪問するらしい。 Qチャンは台湾人なので電話事情は関係なく、お茶や食事の支度をしなくてすむように気を使っているのだと思う。 ところが日本人的には突然来られるととても困る。部屋が散らかっていたり、外出しているかもしれないのだから。それでQチャンは何度か注意されていたが、効果があったのかなかったのか…… Qチャンが突然やって来て突然去って行くこの訪問を私は「台風Q号」と呼んで面白がっていた。幸い、私の家には先に招待したので台風は上陸しなかった。 最近は大陸も電話事情がよくなったので、他人の家を訪問するときはやはり事前に連絡するのだろうか。それともそもそも本で読んだというのが私の記憶違いで、突然の訪問はQチャンだけのことなのだろうか。 ▲
by sc-kobe
| 2006-10-04 21:45
| あの頃のQチャン
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